彼氏に好きな人がいなかった話。④
私が、気持ちを聞かなければこの男はいつまでも、気持ちがないまま交際を続けるつもりだったのだろうか…?
学校で会える月曜日を楽しみにしてたけど、彼は毎回休んだこと
誕生日をお祝いしたくて、サプライズを計画したけど来てくれなかったこと
お互いがすきなバンドのライブに誘ったけど、最近の曲には興味がないと言われたこと
わたしの話にあまり興味がなさそうなこと
考えないように、目を向けないようにしていた不安要素たちよ、もう出てきてよいぞ。
でもなんだか彼を責める気にはならなくて、
「そっかあ…」って落ち着いて話をきいていた。
しばらくの沈黙の後、
私が「私の努力次第で付き合えるんじゃないかって勘違いしたくないから、はっきり振ってくれないかな?」って頼んだら
「うん…。どんなに努力してくれても、俺の中の恋愛の優先順位は変わらない」って言われた。
そういうことじゃないんだけど…。恋愛の優先順位を高めてほしいのではなくて、低いなりのわたしへの思いやりをみせてほしいのだけど…。
と思いながら「別れよう。今までありがとうね」といった。
「ほんとにごめんね、君には何にも非がなくて、いい子だからこそ言い出せなくて。言い訳に聞こえるかもしれないけど、気持ちは最初から何も変わらない」って言われた。
今思えば、本当に最初から彼の気持ちが変わっているようにも思えない。
思いやりを見せる、っていう行為自体が彼にとっては謎なのかもしれない。
気持ちは変わってないのに、変わったのはそっちじゃないかと思ったかもしれない。
ここら辺の彼の気持ちはわたしには想像することしかできない。
私たちは衝撃的に理解し合えないのによく半年も付き合えたよね。
すごい好きだったから、
好きな人ともう二度と関わることがないだろう現実が辛くて
昨日の夜は、カッターの刃を投げつけられる夢と、
軍に捕獲されて電流の流れるお風呂につっこまれる夢の二本立てだった。
世にはいろんな人がいる、
この経験から学んだことだ。
それでも付き合っている間わたしは下世話な話生理がこなくなるほど悩みぬいた。
この体験をネタにすることくらい許されるだろう。
黙祷。
彼氏に好きな人がいなかった話。③
彼に衝撃的な一言を告げられて、わたしは思った。
『世界って広い。』
今までの半年間わたしは一体なにを見てたのだろう。
ちなみに彼についてだが、彼は183センチの高身長ながら、とても穏やかで、
高校時代はサッカー部、今はギターに情熱を注ぐ普通の男の子であった。
外見も整った部類だから、いままで恋愛関係がなかったとは思い辛い。
今更ながら彼という生態にますます気になるところが増えてきた。
ここまで彼に言われてしまったら、もはや最後だろうというという気持ちで、
いろいろ聞いてみることにした。
今まで避けて聞けなかったことなのに、なんだか腹割って話せた気がして皮肉である。
私「他に本当に好きな人がいる、ってわけじゃないんだよね?叶わないからって諦めてるとかさ」
彼「それは絶対にないよ!君が1番にすき、だけどその気持ちは周りの大事な人と変わらない。」
なんかガーーーン。
私「あなたが、LINEや電話が苦手なことを打ち明けてくれた時は嬉しかったよ。
恋愛以外を頑張っているところも理解できる。
私はただ、私と過ごす時間を大事にしてほしいと願ってるの。
忙しくて、理想と現実が一致しなくても構わない。
普段の生活の中で、私に会いたいとか、そういう風に感じることはないの?」
彼「うーーーん、そこらへんも申し訳ないけど、周りの人と変わらないんだ。」
なんか聞きたいことはいろいろあるが、私の「好き」と彼の「好き?」がかけ離れすぎてて、もう質問するのがかわいそうになってきた。
最後に一つ聞いてみた
私「君はどうしたい?どういう風なら付き合える、とかでもいいから聞かせてほしい。」
彼「そりゃそうだよね…。うーーーーーん」
でないんかーーーーい。
彼氏に好きな人ができたことがなかった話。②
正直彼と付き合うまで、好きな人と両思いでないことが辛いことだとは思っていなかった。
人の気持ちなんて思い通りにはならない、自分が好きならそれでいいではないか。
しかし人間とは欲深いもので、いざ手に入った気になると、
もっと一緒にいたい、自分と同じ気持ちでいてほしい、あわよくば手をつなぎたい、ていうか抱きしめてほしい、っていうか抱いてほしい、もうなんでもいいから抱いてくれという風になっていった。
だからこそ、彼にも私をもっと好きになって欲しかった。
しかし、それが叶わず、向こうの気持ちは離れてしまった、ということはあるだろう。
でも、「好きな人ができたことがない」とは一体…?
私「え?もうちょっと詳しく言ってくれない?」
彼の話をまとめるとこうだ。
いままで「好きだなあ」「かわいいなあ」という風に感じる子は何人かいたらしい。
しかしそれはあくまで、人間として、の範囲を超えるものではなかった。
手に入れたい、付き合いたいに至らず、仲良くなって必ずそこで終わってきたのだそう。
そこに私が現れて、たまたま「俺も恋愛できるかな?」
というタイミングだったのだそう。
身も蓋もない言い方をすれば、絶食系男子が、エサを前におずおずと手を伸ばしてみたのだ。
しかしやはり大事な人というだけで、その先は「?」という感じなのだそうだ。
彼の中の大事な人と恋人には差がなかった。
彼は何度もわたしに謝った。
お、おう…すげえ辛い…
続きます。
彼氏に好きな人ができたことがなかった話。①
昨日の夜に、彼氏に電話をかけた。
そしてお別れをした。付き合う前から好きで、半年付き合った彼氏。
言われたことがあまりにも衝撃的すぎて、記録も兼ねてブログにしたいと思う。
昨日の夜わたしは勇気を出して電話した。
ちなみに私は大学3年の女で、相手も同じ大学3年生だ。
私「もしもし、いきなり電話してごめんね。…電波悪くない?ははは、聞こえる
〜??」
普段滅多にしない電話に照れたのと、
今から切り出すヘビーな話題を避けたい気持ちからか、ついひょうきんに振る舞ってしまう。
しかし、いつまでも誤魔化すわけにもいかず、意を決して切り出した。
「…あのさ、私のことどう思ってるの?」
付き合ってながら電話に緊張するのには理由があって、彼は交際当初からLINEや電話などの連絡を嫌がった。
かといって、直接会いたい風でもなかった。
忙しい彼氏に合わせ、わたし自身もわざと忙しく過ごしてみたりもしたのだが、
彼の態度からは、わたしにたいする好意がイマイチ伝わらなかったので、悪い妄想がふくらんできた。
『彼はわたしのことが好きではないのでは…?』しかしそれはあくまで憶測…。
気持ちを試すことはしたくない、だけどもはや直接聞くほか道はなかった。
散々悪い妄想はし尽くした。
私のことは好きだけど、サークルや勉強や友情に手を抜かない彼にとっては、恋愛が後回しになっている、そんなところだろうというのが予想だ。
しかし、彼からの返事は私の予想を超えてきた。
「ほんとうにごめん、俺いままでも好きな人できたことなくて…。」
「え?」
続きます。